プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

オリンピック

「金メダルを獲ったら国威が上がる」という迷信妄想

私はぜんぜん見てないが、2月17日の北京オリンピック・フィギュアスケート女子シングル戦は、異様かつ鬼気迫る雰囲気であったらしい。 むろんその原因は、ロシア(正確にはROC=ロシアオリンピック委員会だが、つまりはロシアだ)選手のドーピング疑惑である…

ロシア(また)ドーピング?-これぞ「作られた英雄」、オリンピックの気色の悪さ

いま開催中の北京冬季オリンピックでは、競技外の「判定」「ドーピング」等々が話題である。 中でも、ロシア――いや、ROC(ロシアオリンピック委員会)――の女子フィギュアスケート選手カミラ・ワリエワ(15歳)のドーピング疑惑は重大視されている。 しかしな…

「オリンピックはアスリート貴族を作るだけ」か?-貧民が貴族を支持する時代精神

東京オリンピックが終わった。 そうなると次の国民的関心事と言えば、(コロナを除けば)「眞子さま結婚問題」である。 しかしここでは、オリンピックについて書こう。 今回のオリンピックの当初予算は約1兆6,000億円だったらしいが、結局の総費用は4兆円近…

メダリストはメダルをかじりすぎた…河村たかし名古屋市長の金メダル噛み事件

8月4日、東京オリンピックで金メダルを獲得したソフトボール日本代表の後藤希友(20歳。トヨタ所属)選手―― その彼女が河村たかし名古屋市長を表敬訪問した際、河村市長は「メダルを首にかけさせて」とリクエストしたあげく、メダルにがぶりと噛みついた。 …

五輪選手へのSNS中傷コメントについて-水があればボウフラが湧く

開催中の東京オリンピックでメダルを取った選手らについて、(特に中国から?)SNSによる誹謗中傷コメントが殺到しているそうである。 (⇒ デイリースポーツ 2021年7月29日記事:橋本大輝の採点「公正かつ正確」国際連盟が異例の解説付け声明 中国からのSN…

天皇陛下も五輪に懸念-日本の国体はいつまでも幕府政治

6月24日、宮内庁の西村泰彦長官は定例記者会見で、 「天皇陛下はコロナ感染拡大を恐れ、オリンピック開催を懸念しておられる。と、私は拝察する」 と、わざわざ発言した。 あくまで天皇自身がそう口にしたというわけではなく、ただ自分がそう拝察しているだ…

北朝鮮にも理性あり-東京オリンピック(どころじゃなく)不参加

4月6日、北朝鮮は、7月開催の東京オリンピックに参加しないことを宣言した。 もちろん新型コロナウイルスから自国選手を(そして自国自体を)守るため、というのが理由である。 これについて波紋が広がっているのかもしれないが、大半の人は「そりゃそうだろ…

女性アスリートの性的目的撮影禁止-イスラムは女性を性的視線から守っている

3月22日、東京オリンピック組織委員会は―― オリンピック会場の入場者に対し、選手らに対する「性的ハラスメント目的との疑念を生じさせる」写真や映像を記録・送信・作成することを禁止することを表明した。 (⇒ スポーツ報知 2021年3月22日記事:性的ハラス…

「森の失言」に抗議電話する人は、異常かつ労働者の敵ではないか?

2月3日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会(JOC)の会長を務める森喜朗 氏(元首相)が、JOC評議会の席で 「女性が多い会議は時間がかかる」 などと発言した。 これは女性蔑視だとして、(謝罪会見が「逆ギレ」だったとされたこともあって)世界…

「経済大国最後の祭典」東京オリンピック中止は日本の希望かもしれない

1月18日、通常国会の開会に当たり、菅首相は施政方針演説を読み上げた。 そして案の定、今年の夏に(いまだ)延期開催予定である東京オリンピック・パラリンピックについて―― 「人類が新型コロナに打ち勝った証し」として、 「世界中に希望と勇気をお届けで…

コロナ猛威と「国民に拒絶されるオリンピック」

年の瀬も迫った12月26日、東京都では新型コロナウイルスへの新規感染者が949人と過去最多に上った。 また同日には、主にイギリスで出現した「さらに感染力の強い」変異種への感染者が、初めて日本国内でも確認された。 冬になって空気が乾燥してくると、コロ…

日本、ついに国際捕鯨委(IWC)脱退へ-クジラの肉はそこまで美味くないけれど

ついにその日が来るようだ。 12月20日、日本政府は国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、30年ぶりに商業捕鯨を再開する方針を固めたという。 来年1月1日(もうすぐだ)までに脱退通知をするらしい。 (⇒ 時事ドットコム 2018年12月20日記事:政府、商業捕鯨再開へ…

サマータイムの経済効果は7000億円?-「経済効果」は現代のホラフキ錬金術か

安倍首相は2020年の東京オリンピックの猛暑対策として―― 2019年と2020年限定で、サマータイム(夏期の時間を夏の時間を2時間だけ繰り上げる)を導入するか検討に入るよう指示したそうだ。 まずいつもながら思うのは、つくづく日本人(のかなり大きな部分)は…

延岡学園バスケ部コンゴ人留学生選手、審判を殴り倒す-だから何でそんなに部活に必死なのか?

6月17日に行われた全九州高校体育大会のバスケットボール男子準決勝で、延岡学園(宮崎県)のコンゴ人留学生選手が、審判を殴り倒した。 審判は口の中を10針縫う怪我をしたとのこと。(これで済んだ、と言うべきだろうか……) 審判(レフェリー)を突き倒した…

羽生結弦の五輪2連覇と安倍首相の小さな・明らかなウソ

平昌オリンピックのフィギュアスケートで、羽生結弦(23歳)がオリンピック2連覇(金メダル)を果たした。 これはフィギュア史上66年ぶりの快挙だそうだ。 そしてこのことで何が最も印象に残ったかって、その66年前に連覇を果たしたディック・バトン氏(アメリ…

平昌「美人五輪」開幕-日本は、美人ならでは夜も明けぬ国

開幕した平昌(ピョンチャン)オリンピックに限った話ではないが―― 日本のメディアやネット民にとってそれは、「美人オリンピック」でもある。 これは2月11日(日)午前3時頃の、あるスポーツ専門サイトのアクセスランキング。 the-ans.jp エストニアの旗手が…

北朝鮮・美女軍団またも現る-「美人資本主義国・北朝鮮」とマルクスの予言

毎度毎度、何か国際的イベントに北朝鮮が参加するときいつも現れる「美女軍団」が、今回の韓国・平晶オリンピックにも「応援楽団」として出現した。 その韓国の反応は、次のとおりらしい。 www.afpbb.com www.recordchina.co.jp 「(一応敵対してるから)言…

宇和島訪問記(2) 宇和島城の天守閣は非常に小さい-天守閣は最終防衛拠点なのか?

消防本部側入口側からの城門をくぐると、天守への行き際は二つに分かれる。 左なら180メートルで天守に着く最短コースだが、傾斜のきつい階段になるらしい。(右なら児童公園経由でなだらか) こういう場合、私は迷うことなく左を選ぶ方である。 確かに石階…