ゴールデンウィーク後半を利用して、小旅行に行ってきた。
私には旅行に行く際の規準めいたものがあって、それは――
(1) 100年仕事してても絶対に行かなそうなところに行く。
(2) 日本人の9割が一生に一度も行くことも、電車や車で通過することさえないところに行く。
というものである。
(地元の方々、ゴメンナサイ。)
そういうところをあえて選んで行くのが、旅行の面白さというものだろうと思っている。
そしてこういう規準を当てはめれば、誰にでもいくらでも日本国内に旅行先がありそうではないか?
……それはともかく、まずは宇和島について。
また、闘牛も有名なようだ。(私は今回行くことになるまで知らなかったが。)
しかしやはり最も有名なのは、名城と言われることの多い「宇和島城」だろう。
このたび宇和島に行くことにしたのも、まさにそれを見るためである。
(鈍行にすれば半額くらいになるのでそれでいいじゃないかと思われそうだが、特急「宇和海3号」でも1時間25分かかるのだから、鈍行となればほとんど1日の労働時間の半分ほどもかかってしまうのだ。)
さて宇和島駅に降り立つと、そこは寂れた地方都市という風情であった。
(重ね重ね地元の方、スミマセン。しかし正直な感想です。)
しかし市街の大通りには“南国の木”が天に向かって高く伸び、いかにも南の国の風情を漂わせてもいる。
そして「栄町港交差点」で左に曲がると、宇和島城の入口はもう近い。
すると交差点を曲がった途端、何としても目を奪われるものが飛び込んできた。
この2017年になって、いまだ「ファミコン」と書かれた店を見つけるとは思わなかったので、ちょっとした感動でカメラを向けてしまった。
(さすがに、営業している様子ではなかったが……)
また道を進んでいると、奇異と言えば奇異であるが、日本全国には似たような物件が多くあるのだろう――と思えるような物件も見つけた。
それは“川の中に建つ家”というものだった。
この川は増水することはないのだろうか、きっとこの家を建て替えることはできない(許可が下りない)だろうな、などということを思わざるを得ない。